はせがわたくや

7年付き合った彼氏に婚約破棄されて統合失調症になったブログ ②

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被毒妄想

ある日、職場の掃除のおばさんに野菜をもらった。

「〇〇さん、よかったら食べて」

「ありがとうございます」

おばさんの好意は純粋に嬉しく、野菜はその日の晩御飯になった。

翌日、他の清掃の人に言われた。

「あの人(おばさん)、野菜を漂白剤に漬けてあなたに渡したのよ」

どうやらおばさんは、私の態度に気に入らない部分があるようだった。

ことわっておくが、これは私の妄想ではない…はずだ。

以来、私の「毒妄想」が始まった。

「お菓子食べる?」

「ご…ごめんなさい…い..いらないです。」

何か入れられてるんじゃないかと怖かった。

職場の人とのコミュニケーションに支障が出始めた。

買い物も大変だった。

「ありがとうございました〜」

(この店員さん、今何か入れなかった?)

レジで買った食べ物に何か入れられてるんじゃないかと怖くなった。

「〇〇さんが買ってるお茶あるじゃないですか?」

「下剤入れてるの気づきませんでした?」

ある日、同僚の女性にこんなことを言われた。

誰かに毒を盛られてるのではないかという懸念が幻聴を作り出す。

そして、徐々に現実と妄想の境界が曖昧になっていった….。

家でも食事に毒が盛られていると思い口がつけられなくなった。

両親が作ってくれた料理にトリカブトが入れられてると思っていたからだ。

なぜなら、台所で茶色い小瓶が置いてあったのを見たから

両親は料理に毒を入れて少しずつ私を殺そうとしている。

私はそう思った。

それでも出された料理を食べた。

だって私はヤクザの娘なんだから肝っ玉が座ってなきゃ!(妄想です)

しかし、30分も経たないうちに気持ちが悪くなり食べたものを全て吐いてしまった。

死んでしまうんじゃないかと怖くて食べ物を食べることができなくなっていた。

気づけば3ヶ月で16キロ痩せていた。

この文章ははせがわたくやさんに書いていただきました。
ABOUT ME
青
[ブログ✖️小説]で収益化
7年付き合った彼氏に婚約破棄されて統合失調症になりました。
起業を夢見て旅に出るも精神疾患になって空回り
マッチングアプリで出会った新恋人と交際中!
そんな私の体験談を小説にしてもらいました✨
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